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マスクお化け

 11月1日(日)、一番下の息子が通っている小学校の文化祭があった。この文化祭で子供たちが一番楽しみにしているのは、作品鑑賞でもバザーでもなく、お化け屋敷なのである。

 数年前にこの小学校で「おやじの会」が発足し、毎年6月の大凧合戦お祭り広場で特製カレーを300人前作り販売することになった。これが大好評で2時間で完売。さて収益金をどう使うかという問題が浮上した。そこで出た答えが、お化け屋敷。

 竹を切り出しトラックに満載し視聴覚室に運び入れるところから準備は始まる。トラックはおやじの会のメンバーであるS氏の会社のものだ。このS氏はお化けの衣裳をロスアンジェルスから直輸入し本番に備えていた。

 内装業のY氏から拠出してもらった障子戸の障子紙をそれらしく破り、真っ赤なスプレーで血しぶきを付け、レイアウト図面に示された場所に立てかける。段ボール製の棺桶は、工務店のH氏の力作。棺桶の顔の部分が開閉する本格的なものだ。さらに、子どもたちを驚かす仕掛けとして、ガスを使った効果音が、ガス屋のY氏からの提案で設置されることになった。突然、「シュッ」と大きな音がし、大人でも寿命が縮むほどビックリする代物だ。照明効果は電気工事店のM氏が担当し、薄暗い不気味な雰囲気が造り出された。

 ここで、ひとつの問題が起こった。葬祭業関係者のK氏がなにやら白い着物を取り出した。本物の死に装束を持ってきたのだ。が、これを着たいと希望するおやじがいない。この衣装が自分の好みではないとか、白い色が似合わないとか、今まで着たことがないといった理由ではない。一応ビニル袋に入っているところをみると新品なのだが、とにかく全員が着たくないと言っている。最終的になんとか、一人のおやじを説得し着せることにした。本物志向という言葉があるが、本物も時には良くないことがある。

 このような調子で、おやじ達が仕事以上に熱心に準備をし、視聴覚室はお寺の鐘の音と読経が流れる本格的なお化け屋敷へと変貌を遂げた。この年からお化け屋敷は、小学校の文化祭で欠かせないものになった。

 しかし、お化けも新型インフルエンザには勝てなかった。今年は文化祭の前月から、学級閉鎖や学年閉鎖が相次いだ。お化け屋敷で子供たちが「キャーッ」と叫ぶとウイルスが撒き散らされ感染拡大につながる恐れがあることから、やむなく中止の判断が下された。毎年、お化けに変身し子どもたちを怖がらせ、日ごろのストレスを解消してきたおやじ達はがっかりした。中止の本当の理由は、マスクをしているお化けでは子どもたちを怖がらせるどころか笑いものになる恐れがあるためであった。

 厚生労働省にお願いしたい。お化けにもワクチンを少し回してほしい。(小島 正晴)
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