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往復30時間

今年の10月を振り返ってみると、極端な天候だった。10月9日、新潟県糸魚川市で最高気温35.1度が記録され、10月の猛暑日は観測史上初の出来事だとニュースで報じられた。12日には東京で31.3度と、観測史上最も遅い真夏日が記録された。

その後一転して、10月中旬からは台風が相次ぎ日本列島に接近し、16日未明、伊豆大島では台風26号の影響による猛烈な雨により土石流が発生し、大きな被害が出た。そしてその翌週、大型の台風27号と28号が、南の海上で勢力を拡大しながら日本を目指した。

10月24日のお昼すぎ、2つの台風の進路が気になり、インターネットで天気予報の画面を確認した。すると、2つの台風や熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉し合って、通常とは異なる進路をとる現象が起こる場合があることが、台風進路予想図の脇に注記されているのが目に入った。1921年、中央気象台所長の藤原咲平氏がこれを提唱したため「藤原効果」と名付けられていた。

迷った。翌25日の午後、K社主催の労務セミナーの講演で札幌に行く予定が入っていた。当日は、M社で早朝の仕事が入っており、その足で新潟空港から新千歳に飛び、お昼に札幌入りするスケジュールを組んでいた。しかし、「藤原効果」で台風の動きが読めない。万一、飛行機が欠航になったら・・・。札幌会場の労務セミナーは参加者が約50人になったと、主催者からメールで知らされていた。

2つの台風接近、藤原効果、進路の予想は困難、欠航の可能性・・・。迷った末、25日午前の新潟-新千歳便と翌26日の帰りの航空便をキャンセルし、より確実な、地に足をつけた方法で札幌を目指すことにした。

24日午後、オフィス近くのユニクロで着替えを調達し、本屋で文庫本を3冊買い求め、あわただしく鞄に詰め、15時半に新潟駅を出発する特急いなほで秋田に向かった。途中、秋田と青森で乗り換え、目的地に入ることにした。
新潟-秋田間と秋田-青森間の特急の車内では、池井戸潤の「銀行総務特命」を読み進め、青森-札幌間の寝台列車では、ユニクロで購入したフリースの上着とコットンパンツが活躍した。

紅葉がすっかり終わり、冷たい雨に濡れた枯葉が歩道に張り付く札幌に着いたのが、翌25日朝6時過ぎ。新潟を出発してから約15時間が経過していた。とりあえず、けだるい体に熱いシャワーを浴びせたくなり、地下鉄で都市型スパ「サフロ」に行き、髭をそりスーツに着替え、身支度を整えた。その後は、ゆっくりと朝食を取り、本来は前日の夜やるはずであった講演の準備に取り掛かった。

お昼前に主催者と地下鉄の駅で待ち合わせ、札幌なのになぜか中華レストランで打ち合わせを兼ねた早めのランチとなった。札幌の寒さに冷やされた胃袋は、熱い天津丼との出会いに喜んだ。

講演終了後、個別相談を希望された2社との労務相談業務を終え会場を出ると、すっかり日が落ち真っ暗になった街に、冬を思わせる雨が降り続いていた。

反省会を兼ねた夕食会では、札幌なのになぜか山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」と「東洋美人」をたっぷりと頂いた。絶品の酒で心も体も癒され、すっかりほろ酔い気分になり、札幌の街の体感温度が上昇した。金曜日の夜、北の街がにぎわう中、札幌駅まで送ってもらい、人混みをかき分けながら改札を抜け、急行はまなすに飛び乗った。新潟に向かって15時間の旅が再び始まった。読み残しの本がまだ2冊鞄に残っていたが、昭和を思わせる狭い寝台に横になり、JR北海道の保線管理に絶大なる信頼を寄せ、札幌の余韻に浸りながら深い眠りにおちた。 (小島 正晴)
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